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【第18話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「……そう。 そうなんだ。ヒロヤの意思 じゃなかったんだ」 ヒロヤ「いや、少しは俺の意思も あったけど」 スカコ「なおさら悪いわ! 少しはあった⁉︎ バカにするのもいい加減にし...
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本編
鏡を見るまでも無い。
顔面から、フローリングに突っ込んだのだ。
そしてこの手触り、口の中の異変。
痛みに耐えて立ち上がり、
ヒロヤを振り向いた。
よっぽどの形相だったに違いない。
やってやったぜ!
みたいな雰囲気だった彼が、
一気に顔色を失った。
額に汗が滲み始めている。
ヒロヤ「あ……あの、ス、スカコ」
スカコ「うっさい!」
話すことなど、何もない。
ていうか、痛くて喋るどころじゃない。
もう荷物もまとめる余裕はない。
とりあえず、最低限の私物だけ持ち、
まだぼけっと突っ立ってるアホ旦那を見放して、
私は家を飛び出した。
実家の、主に父の理解を得る目的で、
私はあえて鼻血の応急処置のみ
手早くした状態のまま、
両親の元へ帰った。。
スカコ父「どうしたんだ!」
昭和的価値観の父も、
妻への暴力は許容範囲外だったらしい。
スカコ父「これ以上は我慢しなくていい!
こちらが下手に出ていたら、
図に乗りやがって!
誰が暴力を振るっていいとまで言った」
と大噴火した。
スカコ母「なんでこんな事に」
スカコ「突き飛ばされたの。
私が、自分の思い通りにならないからって」