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【第12話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
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本編
私はぼう然とした。ついでに
ヒロヤもぼーっとなっている。
義父が義母に加勢して、
ステレオ説教攻撃が始まった。
義父「嫁の分際で、
主人に逆らうとは何事だ!」
義母「躾がまるでなってないね!
自分が嫁だと、
分かってないのかい!」
義父「今どきの嫁は贅沢だと
聞いてるが、おまえは
贅沢のうえに生意気だ!」
義母「主人にそんな態度を
取っていいなんて、
誰から教わったんだい?
おまえのバカ親かい⁉︎」
黙って聞いていれば、
際限なくエスカレートしていく
様子に、私はブチ切れ寸前だった。
顔にお見舞いされたお茶は
温かったけど、熱湯でお返し
してやろうかと思ったくらい。
ヒロヤが、盛んに目配せしてきて、
この場は何とか穏便に、
と訴えていた。
ああ、スカコのバカ、大バカ。
ブチ切れ寸前の状態で、
思いとどまってしまった。
あろう事か、謝罪までして。
これで、完全に義両親は
調子に乗ったと思う。
湯治場に滞在中から、子作り
コールをたっぷり聞かされた。
義父など、今すぐ始めろと騒いだ。
四人一部屋で!
危うく、公開子作りショーを
やらされるところだった。アホか!
さすがにそれは嫌だったらしく、
ヒロヤが断っていたけれど。
ただし、何とも
頼りない断り方だった。