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【第22話】嫁が事故で半身不随に→嫁の毛布を取った瞬間、俺は理性を失い…

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本編

怖い筋のお兄さんに

借金返済の延期を願い出るも

一蹴されて、力づくで車に

押し込まれるコウスケの悲痛な叫び、

連れて行かれる旦那を助ける事も

出来ずに、ただ泣くだけのエリコ、

そんな地獄絵図を、

俺はとある夜中に目撃した。

 

彼女のその後は、

行き場も金もないせいで、

嫌っていた親元に戻るしかなく、

きつい思いをしながら

実家で暮らしていると聞いた。

 

もう二度と、男遊びや

ウィンタースポーツに

うつつを抜かす事はないだろう。

 

スカオ「母さん、もうすぐ

二号店がオープンするよ」

 

慰謝料は、ありがたく活用させて

もらう事にして、俺は念願の

二号店出店に踏み切った。

幸い、良い店長候補にも恵まれたし、

双子は先を争って「俺が後を継ぐ!」

「じゃあ私は3号店を開く!」と、

にぎやかに宣言してくれている。

 

母には、体調への配慮として、

エリコが不倫の後始末として

嫌々ながら実家に戻り、

昔の何倍も息苦しい生活を強いられて

いる、などとは伝えていない。

 

夢と希望を語る方が、

ずっと母の健康に良いだろうから。

俺は子供達とともに母を囲み、

温かい家庭の味を

心から味わうのだった。