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本編

内祝いの紙袋をささっと受け取り、

私と叔父さんが手短に切り上げようとした。

次の瞬間。

 

 

マサオ「それでさ…金を貸してくれんか?」

親戚の一人、

マサオから耳を疑うような言葉が聞こえた。

 

 

スカミ&ユウジ((はぁ!!??))

それはもうびっくり。

 

 

いきなり来るから

怪しいとは思ってたけど、

8年越しに話すことが

こんな会話とは想像もつかなかった。

 

 

ユウジ「いや無理です

もう縁を切っているので

お帰りください」

 

 

そう冷たく叔父さんは言い放ったが、

嫌味三銃士はそう簡単には身を引かない。

 

 

マサオ「そんな冷たいこと言うなよ

内祝い、受け取っただろ?」

ミナコ「そうそう、

その礼くらいしてくれてもいいじゃない」

 

 

マサオ「今は君もスカミちゃんも

大手企業で勤めてるんだろ?」

ヒロミ「少しはお金に

余裕はあるんじゃない?」

 

 

ユウジ「関係ありません

うちはあなたたちの気持ちだと思って

受け取ったんです。

 

見返りを求めるために

渡してきたのなら、

即刻お返しします」

 

 

毅然とした態度で

紙袋を突き返す叔父さんだったけど、

 

 

ミナコ「お願い…私たち自営で

親戚経営してるじゃない?

最近の不景気で

業績不振になっていて、

赤字状態なのよ

 

 

会社を立て直すためには

お金が必要なの、だからお願い…」

 

 

今度は泣き落とし作戦を始めた。

いろいろと大変アピールをした後、最後に

 

ヒロミ「親戚のよしみで

少し助けてちょうだいよ

昔のことなんて忘れなさい!」

 

そんな言葉を言われた時、

ずっと我慢していた

私の長年の怒りが爆発した。