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【第2話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
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【第1話】弟ばかり溺愛する両親「息子だけでいい!」→私が祖父母に引き取られ20年後…
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本編
そうなると、会社を実子に
継がせたいという思いが、
いつのまにか芽を吹いたと
してもおかしくはないだろう。
ただ、父の中では
「跡継ぎ=男子」という
図式が出来あがってしまい、
しかも頑強に育ったようだ。
結果として、両親の注目は
弟ダイキに集中した。
その分、私は二人の視界から
外され、どんどん遠ざけられた。
スカミ「ダイちゃんのおむつって、
どうやって替えるの?」
母「さっき替えたばかりよ、
バカね。余計な手出しを
しないで頂戴」
いつもこんな感じだった。
父に弟のおむつを替えろと言われ、
母には正反対で断られ、
どうしたらいいのか分からない。
おろおろすると、両親は声を揃えて
父「あっちにいってなさい」
母「あんたがここにいても、
どうせ何の役にも立たないのよ。
うるさくして、ダイキが
目を覚ましたらどうするの」
私を追い払う。
幼稚園児ではあったが、
両親は私を可愛いとは
思っていない。
そういう雰囲気は感じ取れた。
弟が産まれる前は、好きなものを
買い与えられ、両親とも競うように
抱っこしたり手を繋いだり。
そんな記憶があるだけに、
この豹変は辛かった。