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【第4話】双子を出産直後、アポ無しで我が家に来る姑「嫁イビリに来たわよ!」
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【第1話】双子を出産直後、アポ無しで我が家に来る姑「嫁イビリに来たわよ!」
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本編
スカコ「あー…そうなんですねー…」
私の返事は、自分でも呆れるほどの
棒読みだった。
その声に自分でハッとすると同時に、
私は部屋の有様を思い出し、
先に謝っておかなくちゃ!と思った。
スカコ「あの…家の中、ほんとに
酷い状態なんです…すみません…」
姑「構わないわよ!
私、嫁イビリに来たんだから!
酷ければ酷い方が、イビリ甲斐が
あるってもんだわ!」
(そっか…私、
今からイビられちゃうんだ……)
姑の堂々とした嫁イビリ宣言に、
私はもう、俎板の鯉だった…
姑はズカズカと勝手に廊下を歩いて
行き、リビングの中をぐるりと
見回すと、
ずっと泣き続けているヤマトとミナト
を、慣れた手つきで両腕に抱き上げ、
さっそくあやし始めた。
姑「スカコさんったら!
最近食事もまともに準備
出来てないらしいじゃないの!」
スカコ「すみません…やらなくちゃ
とは思ってるんですけど…
ヤマトとミナトの世話が大変で…
料理にまで手が回らなくて…」
姑「それに…何なの?この洗濯物の
山は!散らかり放題じゃないの!
ホコリやハウスダストは、赤ちゃんに
とって良くないのよ!分かってるの?
こんな部屋じゃ、大事な
孫ちゃん達の健康が心配だわ!」
スカコ「はい……」
言いたい事は色々あるけど…
今、私が何を言っても、言い訳
にしか聞こえないだろう…
私は黙って俯いたまま、
そっとため息をつくしかなかった…