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【スカッとする話】嫁だけとにかく目の敵にする嫁いびり大好き姑【前編】

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404 NOT FOUND | 嫁スカブログ
イラッとするDQNをスカッと撃退ストーリー!

本編

私はスカ子。
30歳で既婚の銀行員だ。
夫のエネオとは金融にまつわる
社会人講座で知り合った。

 

悪い人じゃないんだけど、
彼との結婚生活については、
今ちょっと考え中。

 

明らかに悪い人、
と断言できる義母が原因だ。

 

2年前に結婚して以来、
義母はとにかく私を目の敵にする。
というより、たぶん婚約時代から
嫌われていたんだろうな。

 

スカ子(私、お義母さんに
よく思われていないみたい)

 

そう感じたのは、結婚式前に
食事に招かれた時だった。
今にして思えば、あの時、
勇気を出して結婚を
取りやめれば良かった。

 

金融講座で知り合ったなんて、
正直になれそめを
言ってしまったばっかりに

 

義母「近頃の若い女の人は、
男性向けの知識にまで
首を突っ込むのねえ」

 

嫌味を浴びせられてしまった。
エネオは私を庇ってくれる
わけでもなく、食事に夢中だった。
義父が困ったような顔をして

 

義父「母さん、そんな事」

 

ぼそぼそと、頼りない口調で
たしなめてくれたけど、
義母を止める事は出来なかった。
義父に言われてもどこ吹く風で

 

義母「それで、いくら儲かったの?
その講座って、お金儲けを
教えてくれるんでしょ?」

 

なかなか下品な質問まで
頂戴したのだった。
私は愛想笑いして

 

スカ子「私は銀行勤めですから、
扱う商品の勉強のために
受講しているので」

 

事実を答えた。
それが気に入らなかったのだろうか?
義母はあからさまに不機嫌な顔をして

 

義母「役立たず」

 

ぼそっと呟いた。
小さい声だったけど、
確かに聞こえた。

 

それなりに儲かってます
なんて言ったら、この人は
どういう反応をしたのだろう。

 

ここで、やっぱり結婚は考え直します
と言ってやれば……。

 

エネオの家を出た時、
彼は追いかけてきて謝ってはくれた。

 

エネオ「ごめん、うちの母さんが。
思った事をそのまま言っちゃう
タイプなんだ、悪気はないんだよ」

 

スカ子「ああいうの、
今後も続くんだったら、
結婚生活に自信持てないよ? 私」

 

エネオ「母さんにはよく言っておく。
それに、俺の実家との付き合いは
無しでいい。会わなくていいから」

 

そこまで言うなら、と、
うっかり気を取り直して
しまったのが大失敗だった。

 

義母は何かにつけて口を出したがる。
自分の言う事を聞かせたくて、
堪らないのだろう。

 

義実家付き合いはしなくていいという
エネオの言葉を盾にとり、
話を聞かないようにして過ごした。
そうしたら、今度は私を無視し始めた。

 

まるで空気の扱いだ。
それは私も同じ事、基本は気にしない。
ただ困るのは、最近の
義実家事情がからむところ。

 

エネオには弟のナオヤがいる。
彼がこの頃、兄である夫の影響を
受けたのか、金融に興味を持ったようだった。

 

だったら私やエネオが
受講していた講座に通えばいいのに、
受講料を惜しんだのか、
私に質問してくる。

 

ナオヤ「お義姉さんの銀行に
定期預金を考えてる。
次のボーナスを入れるからさ」

 

そう言われてしまっては、
ナオヤも立派にお客様だ。
立場上、適当には扱えない。

 

そのうち、ずるずると
義実家通いが始まり、
今では週に一回、場合によっては
土日を返上して
足を運ぶようになってしまった。

 

しかも!

 

名目はナオヤに金融商品の紹介や、
投資のノウハウを教える
という事になっているのに、
肝心の本人がいない。

 

そのうえ、義母につかまる。

 

義母「スカ子さん、ちょうどいいわ。
ナオヤが帰ってくるまででいいから、
掃除と洗濯を手伝って」

 

今までは私を無視していたのに、
調子がいいものだ。
エネオだけを呼んで、
食事に出かけたり、
買い物の手伝いと称して
一日どこへ行ってるのか。

 

ずっと出かけっぱなし
なんて事もあったのに。
私が顔を出すようになったら、
これ幸いと家事を押し付けて来る。

 

私も断りたかったが、
ナオヤがちらつかせる
「定期預金」「金融商品の購入」に、
つい目がくらんでしまった。

 

義母まで便乗して

 

義母「年金の受け取り口座は、
スカ子さんのところに
してあげてもいいわよ」

 

何年先の話だ、と
突っ込みたくなるような事を言い出す。
大人しかった義父まで、
似たような話をし始めたのには、
めまいがした。

 

この似たもの夫婦!

 

イライラは募るが、
これも仕事の一環、
成績向上のためと割り切って、
仕方なくボランティア状態に甘んじた。

 

いつまで続くか分からない。
ついでに、何かやれば

 

義母「洗濯物の畳み方が違う」

「そんなに皿を乱暴に扱わないで!」

「部屋の隅々まで掃除機を
かけなさいよ、手を抜かないで」

 

等々。
義母は言いたい放題だ。

 

本来はナオヤの「お勉強」に
付き合うために来ているのに。
一度はエネオに相談したのだが……
だめだこりゃ。

 

スカ子「ねえ、お義母さんに
会わなくていいって
話はどうなったのよ?
あなたの実家に行かなくても
いいんじゃなかったの?」

 

エネオ「あー、ごめん。
もう少しだけお願い。
ナオヤ、実は会社を辞めて
独立を考えてるんだ」

 

スカ子「独立? ナオヤさんが?」

 

エネオ「うん。
その時は、スカ子の銀行に
いろいろお世話になると思う。
だから、さ。
もうちょっとだけ、
目をつぶって欲しい」

 

融資の話かぁ。
私の担当じゃないけど、
今のご時世、銀行の主要業務である
融資先の獲得は、勤め先にとっても
大事な取引に関わってくる。

 

仕方がない。
仕事、仕事と呪文のように唱えて、
しばらく我慢した。

 

堪忍袋の緒がちぎれ飛びそうに
なったのは、先日の事だった。

 

貴重な土日を返上して
義実家奉公に勤しんだ私、
日曜日の夕方になって、
やっとナオヤが帰って来た。

 

その席上、とんでもない話が出た。

 

ナオヤ「やっと、融資してくれる
ところが見つかった」

 

義母 「良かったわねえ。
これでナオヤも独立ね」

 

ナオヤ「兄貴も、俺と一緒に
事業やらないか?これからは
宅配サービスが伸びるぞ」

 

はしゃぐナオヤ、
得意げな義父母、
まんざらでもなさそうなエネオ。

 

え? 今なんて?

 

融資してくれるところが
見つかった!?

 

スカ子「あの、融資の話って」

 

ナオヤ「銀行よりちょっと金利は
高いけどさ、希望額の二倍を
貸してくれるところが見つかったんだよ」

 

スカ子「それって!」

 

私の勤める銀行と取引する話は!?

後編へ続く…