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【ブログ限定】警察「息子さんに結婚詐欺の容疑が…」→私「え?息子は◯◯ですけど?」【前編】

中編はこちら▼

【ブログ限定】警察「息子さんに結婚詐欺の容疑が…」→私「え?息子は◯◯ですけど?」【中編】
前編はこちら▼ 後編はこちら▼ 本編 さらに詳しく話を聞くと、 ミミの実家はそこそこ資産家で、 一人娘だという。 小学校時代は、女の子ながらに いわゆるガキ大将タイプで、 よく駅前の駄菓子屋に 入り浸っていたそうだ。 小遣いは十分すぎるほど...

本編

私はスカ美。41歳の共働き主婦だ。

夫ヤスキは2歳年上、

穏やかで優しい人。

共通の活動もしている。

結婚して20年が経つのだけど、

新婚時代のように幸せだ。

 

私達夫婦には、

大切なかわいい息子がいる。

人懐こくて、ちょっとやんちゃ。

名前はリク。

私も夫も、可愛くてかわいくて、

もうメロメロ。

 

みんなで仲良く、楽しく

暮らしているのだけど、

じつは最近、軽い悩みがある。

自宅の周りを、誰かに

うろうろされている気配がするのだ。

 

はっきり確認したわけじゃない。

しかし、玄関前に菓子パンの

空き袋が落ちていたり、

人感センサーが反応したり。

一度や二度ならともかく、

そろそろ一ヶ月になる。

 

スカ美「ねえ、ヤスキ。

今朝またアンパンの袋が」

 

ヤスキ「またか。

もうそろそろ、

警備会社の導入を考えようか」

 

ヤスキも腕組みして、

真顔になった。

対策を考えた方がいいという

考えだろう、私も同感だった。

夫の足元では、音のなる

おもちゃが転がる音がしている。

リクが無邪気に遊んでいた。

 

スカ美「リクの事もあるもんね、

どこか探そうかな」

 

ヤスキ「頼めるかい?」

 

スカ美「私は在宅ワークだし、

時間は作れるよ。

今日にでも、何社か

問い合わせてみるね」

 

ヤスキ「じゃあ、よろしく。

リクにも安心の生活を

させてやりたいもんなぁ。

物騒な世の中だし」

 

ヤスキはリクを抱き上げた。

よしよしと頭をなで、

甘えた声を出してリクが

すり寄るのを楽しんでいるようだ。

残念ながら、もう出勤時刻になる。

 

スカ美「続きは帰ってからね。

リク、パパはお出かけだよ」

 

ヤスキ「帰ったら遊ぼうな」

 

リクを床に下ろして、

夫は立ち上がった。

私は、大切な息子ともども

出勤する夫を見送った。

商社勤めの夫と違い、

私は在宅ワーカーで、自由業でもある。

午前中は家事、

午後からは仕事というのが、

定番のスケジュールだ。

 

さて、皿洗いでも。

そう思ってキッチンに立った時、

外から夫の声が聞こえていた。

何だか、嫌がっている?

いかにも迷惑そうな感じだ。

開けていた窓から

身を乗り出すと、塀の向こうで

 

ヤスキ「ちょっと、

急いでいるんです。

これから出勤なんですよ」

 

ミミ「少しくらい

時間あるでしょー?

ね、一回。

一回でいいから、

お食事につきあって」

 

え?何これ。

女性の方は、誰の声かは

分からなかった。

夫の知り合いだろうか。

こんな朝から堂々と、

ヤスキを食事に誘う仲の女性って誰?

 

驚いて、私は外に出てみた。

うちは一戸建て。玄関を出て門をくぐる。

門のすぐ近くで、

ヤスキが見知らぬ女性と

言い合いをしていた。

夫の方は本気で嫌がっているようだ。

女性は、手にアンパンの袋を持っている。

もしかして、近頃うちの周囲を

うろついているのは、

この女性だろうか?

 

スカ美「どうしたの、ヤスキ?

そちらの女性の方は?」

 

私が話しかけた瞬間に、

女性は顔を隠すように伏せて、

一気にダッシュした。

誰か分からない。

面食らってしまい、夫を見た。

夫も、訳が分からない

という様子で、首を横に振っている。

 

スカ美「今の、どなた?」

 

ヤスキ「いやさっぱり。

顔もよく知らないし、

名前も分からない」

 

スカ美「そんな、見ず知らずの

女性に、いきなり食事に

誘われたの?」

 

何だか怖い話だわ。

ヤスキは、一所懸命に思い出そうと

しているようだけど、

心当たりがないらしい。

しばらく考え込んでいたが、

出勤途中だった事を思い出したようで

 

ヤスキ「後は会社で考えるよ。

もう行く、遅刻しそうだ」

 

スカ美「そうね、いってらっしゃい」

 

私も腕時計を見た。

かなりギリギリ。夫は焦ったように

猛ダッシュしていった。

いつも乗るバスが来るまで、後2分もない。

間に合わなかったら困る。

 

近所住民「あなた、大丈夫?

ミミちゃんに目をつけられた

みたいねえ、お宅のご主人」

 

近所の女性に声をかけられた。

私達よりもずっと前から

住んでいる女性なので、

彼女の事も知っているらしい。

 

スカ美「ミミさんって

いうんですか、いまの女性」

 

住民「そうよ。

私、昔から知ってるわ。

この道をまっすぐ行って、

すぐ突き当りの角を右に曲がると、

あの子の家があるの。

見た事ない?結構大きいお宅よ」

 

言われてみると、

なんとなくわかったような気がする。

私達は、一年前に

この住宅街に引っ越してきた。

建売住宅が何棟か

販売されていた場所で、

気に入ったので、

一棟を購入し、住んでいる。

道路の曲がり角を右に行くと、

昔からの住宅が並んでいるのだ。

曲がってすぐの場所に、

確かに他とは違う

洋館風の大きな屋敷がある。

 

スカ美「そのミミさんが、

どういう経緯で夫を食事に

誘ったんでしょうか」

 

近所「さあ。そこまでは

分からないわね。

ただあの子、ちょっと変わった子なのよ。

顔は可愛いんだけど」

 

その顔は、確認しそこなった。

走り去る後姿は、割とスタイルが

良いように見えた。

ご近所の女性が

言う通りなのだろうと思う。

 

スカ美「あの、具体的にはどういう風に

変わっている女性なんですか?」

 

住民「ミミちゃん?

思い込みが激しい性格で、

気に入った男の人がいると、

すごく積極的に声をかけるわ。

確か、いま25歳だったはず。

この辺りでは割と有名人。

お仕事はしてらっしゃらないと

思ったわね」

 

スカ美「じゃあ、学生さん?」

 

住民「学校に行っているって話も、

聞かないわね。

ニートっていうの?

仕事しないで家に引きこもるってやつ」

 

スカ美「ニートですか」

 

やけに行動的なニートもいたものだわ。