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本編

アスカ「よく分かりました。

では、今日のところは

お帰り頂いて結構です。

 

 

ただ必ず、

しかるべきところに

通報しますので。

 

 

明日いっぱいお待ちします、

謝罪に来ていただけるならいいです。

でも、来ないなら」

 

 

私は何度も念を押したが、

アツミさんはせせら笑った。

 

 

アツミ「そんなに筋者と会いたいの?

いいわよ、旦那を連れてきてあげる」

アスカ「そうですか。

約束しましたよ」

 

 

さて、明日どうでるか。

通報と聞いて、

アツミさんは笑ってはいた。

 

 

けれど、明日は旦那さんを連れてくると

約束したところを見れば、

内心では焦っているのが分かる。

 

 

たぶん裏社会で生きる旦那を使って、

こちらにプレッシャーをかけ、

逃げるつもりだ。

いいわ、受けて立つ。

 

 

そして次の日。

本来ならドライブに

行くはずだった土曜日の午後、

積極的に会いたいとは

ちっとも思っていない

アツミさん夫婦と、

私達夫婦は自宅で顔を合わせた。

 

 

旦那さんはなるほど、

見た目はいかついし、

胸元をわざとらしく

見せつけてきている。

 

 

鎖骨のあたりに、

タトゥーが入っているので、

ある意味「これが目に入らぬか」

とやってるのだろう。