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【第17話】ママ友の息子が夫の高級車をボロボロに!修理代を請求すると…

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【第16話】ママ友の息子が夫の高級車をボロボロに!修理代を請求すると…
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【第1話】ママ友の息子が夫の高級車をボロボロに!修理代を請求すると…
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本編

普段は穏やかな彼が、

鬼の形相になって、

アツミさんへ詰め寄った。

 

 

さすがにヤバイと思ったのだろう、

彼女は軽く目を泳がせた。

が、すぐ立ち直った。

 

 

アツミ「怒鳴らないでよ、

たかが車がちょっと

壊れたくらいで」

 

 

ユウジ「たかがぁ!?

イタリアが誇る名車フィアットを

壊しておいて、

たかがだと!?

修理代を覚悟してもらうぞ!」

 

 

アツミ「は?4歳児のやった事に?

大人げないったら。

さすが貧乏人ね、

余裕がなくてみっともない。

 

 

ねえ?

あんた、私が誰だか分かってる?

分かってて、そんな口をきいてるの?」

 

 

立ち直っただけじゃなく、

アツミさんはすっかり居直っていた。

ぎろっと、うちの夫を睨み据え、

口元だけ笑っている。

 

 

アツミ「こう見えて、

私はね、その筋の妻なのよ。

分かるかしら?

姐さんって呼ばれる立場なの。

旦那に逆らうんじゃないよ!」

 

 

んんん?

筋者?姐さん?

これは、聞き捨てならないわ。

 

 

アスカ「アツミさん?

それは本当?」

アツミ「そうよ」

アスカ「ちなみに、組は?」

 

 

アツミ「インスカ組って言えば、

素人でも分かるかしら?

ほら、よく抗争でニュースになってる」

 

 

……へえ、そうなの。

そうなんだ。

ますます聞き捨てならないわ。

 

 

アスカ「通報を覚悟しての

カミングアウトですか?」

アツミ「通報?

そんなの怖くて、

姐さんが務まるもんですか」

 

 

アツミは鼻を鳴らして、

私の事もにらんだ。