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本編

シュウト君は、その少し大きい

ロボットのおもちゃで

遊びたいようだ。

ちなみに、ママのアツミさんは、

自慢トークに夢中で気づいている

風ではない。

 

アスカ(またシュウト君が、

ユウスケ君のおもちゃを

ねだってるみたいね)

 

ユウスケママ(あ、ほんとだ。

言っちゃ悪いけど、あれは

ユウスケの誕プレなのよ。

シュウト君に貸してあげる

ために買った者じゃないわ)

 

ユウスケ君ママは、

ちょっと、いやかなり不満そう。

無理もない。シュウト君は、

ママが金持ち自慢をするわりに、

なんというか。

 

最新バージョンのおもちゃを

買ってもらえていないらしく、

しょっちゅうユウスケ君の

持ち物を貸してくれと言う。

 

行儀よくお願いするならまだしも。

あの子は、せっかく遊んでいる

ユウスケ君の手元から、

ひったくるようにして

おもちゃを持ち去るのだ。

 

年少時代にも似たような事を、

他の子にやらかして、

トラブルになっている。

それもあって、シュウト君は

幼稚園のお友達が少ない。

 

というより、うちの子達の

グループに混ざる以外に、

友達と遊ぶ機会が無いらしい。

 

アスカ(これ、やっぱり

アツミさんに注意しようか。

放っておいたら、

また取り合いになりそうだし)

 

ユウスケママ(そうね)