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本編
皆さんには、『命の恩人』と
呼べるような人物はいるでしょうか?
私にはいます。
あの日…私は、数日前に
生んだばかりの赤ちゃんを抱え、
行き場を無くして途方に暮れていた。
もしもあの時、
『命の恩人』に出会えなければ、
どうなっていたことか……
私の『命の恩人』は、とっても
コワモテな、見知らぬおじさん…
信じられないかも知れませんが、
なんと、ヤ●ザの親分だったのです。
私の名前はスカミ。
子供を産んだのは、
私がまだ18歳の時のこと。
まずは、なぜそんな事になったのか、
お話しします。
まぁ…端的に言うと、悪い男に
騙されただけの話なのですが…
元彼・タクヤと出会ったのは、
私が高校3年生、17歳の夏だった。
友人と進路の話になった際、
志望大学の話をしたところ、
友人「部活のOBに、その大学に
行った先輩がいるよ!紹介しようか?
実際に通ってみた感想とか、
具体的な話を聞けると思うよ!」
と、親切心で提案してくれたのが
きっかけだった。
憧れの大学の2年生…
私は友人に付き添われ、少し
緊張しながら会いに行ったのだが、
駅で待っていたタクヤは、
とっても優しい雰囲気の、
笑顔の素敵な爽やかイケメンだった。
大学の中を案内してもらいながら
話を聞き、お昼は大学の学食に
連れて行ってもらった。
効率的な勉強法をアドバイス
してくれると言ってくれて、
次回は2人で会う約束をした。
何度か会っていくうちに、
私はタクヤにどんどん惹かれていき、
出会いから1ヶ月後、タクヤの方から
告白してくれた時には、
まるで少女漫画のヒロインにでも
なったような気分だった。