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本編

ケイト「お母さん、

咲いたね!

胡蝶蘭って綺麗だなあ」

 

 

息子のケイトが

嬉しそうな笑顔を、

私に向けて来る。

 

 

うんうん、

ついに咲いたね。

3年、長かったなあ。

 

 

スカミ「ケイトも良く頑張って、

お手伝いしてくれたね。

きっとお花も喜んでるよ」

 

 

私たち親子は、

玄関に飾った胡蝶蘭の鉢を、

感慨深く眺めた。

 

 

実はこの鉢、我が家に

来た時はほぼ枯れて

しまった、

 

 

少なくともそう

見える状態だった。

 

 

元の持ち主だったママ友が、

もう無理だと諦めて

捨てると言っていたのを

貰って来て、

いろいろ手入れをした。

 

 

胡蝶蘭はかなり強い

植物だと聞いた事が

あったので、

 

 

諦めるのはまだ

早いと思っての事。

お世話を始めて3年、

粘った甲斐があった。

 

 

可愛い花が咲き、

見事に復活したのだった。

 

 

ケイト「お母さん、

写メ撮ろうよ」

スカミ「うん、せっかく

だからケイトも一緒にね」

 

 

私の言葉に、

ケイトは喜んで、

鉢を置いた靴箱の前に立ち、

元気よくピース。