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【第11話】ランチ中に突然彼氏が店員にジュースをかけた!その理由が…
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本編
ああ、美味しそう。
これで多少は空気も持ち直すかな。
そう思ったときだった。
テーブルに置かれたオレンジ
ジュースのコップを手に取った
タイガが、ひゅっと手首を返した。
ばしゃっという音がする。
スカミ「え?え、ええっ!?」
コップの中は空っぽになった。
タイガは半笑いで、料理を運んで
くれた女性スタッフを見ている。
オレンジジュースを浴び、
胸元からびしょ濡れ、
顔にもしぶきがかかってしまって、
あ然としてしまっている女性に対し
タイガ「あぁ、ごっめーん。
手が滑っちゃったわ」
彼は全然謝る気がないと誰でも
分かる口調で、言葉だけは謝った。
しかし、すぐに続けて
スカミ「な、何してるの!?」
私は大慌てだった。
でも彼は私を無視して、
女性店員をにらんでいる。
タイガ「でもさぁ、俺いま、
すっげぇイライラしてんだよね。
こっちは腹減ってるんだよ。
ただでさえ、店に入ったとたんに
待たされてさ。
注文聞きに来るのも遅いし、
持ってくるのもトロいし。
ほんと腹立つわー。
接客する気があるのかよ」
女性店員「も、申し訳
ございません」
タイガ「なぁーにが、
申し訳ございません、だよ」