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【第20話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 カヨコ「せっかくだから、 写真撮るよ。後でプリントアウト して、渡してあげる。 記念に持ってなよ、 本物は提出しちゃうんだし」 スマホで丁寧に、 写真を撮っておいてくれたのだ。 まぁ...
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【第1話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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本編
ケイキ「結婚をちらつかせて、
同棲に持ち込めば、身の回りの
事をやってもらえると思った。
ついでに家賃も食費も浮くと思って」
実際は婚姻届を出していないという。
それはそうだろう、既婚者が
手続きしても受理されないに
決まっているのだから。
既婚がばれたらまずいと思って、
自分で手続きをすると
主張したわけだ。
ナオミ「主人が申し訳ない事を
しました。独身女性の貴重な時間を
奪う結果になってしまって、
何とお詫びすればよいやら」
スカコ「いえ、こちらこそ。
知らなかったとはいえ、
不倫してしまって、
奥様にはとんでもない
ご迷惑をおかけしました」
心の中では慰謝料も覚悟したけれど、
幸いナオミは良識ある女性で、
騙された私を許してくれた。
私に請求する分は、離婚届とともに
ケイキへ突き付けるという。
スカコ「私も、何となく
おかしいとは思っていたんです。
毎週出張で家を空けたり、
日帰りの支社応援とか言って
帰宅が遅かったり」
ナオミ「そうですか、
本当にすみません。
ケイキ!あんた、よくも
こんなふざけた真似したわね。
スカコさんの年齢を考えたら、
あんたのやった事は
悪質極まりない!」
ケイキ「すみません、すみません」
ケイキは小さくなって、
土下座を繰り返した。
もちろん許さない。ナオミからも
「遠慮なく慰謝料ふんだくって
やって」と言われた事だし、
やらせてもらうわ。
木曜日に不倫発覚、金曜日には
総務に伝えて、私が既婚者として
処理されているかを確認した。
婚姻届が受理されていない、
そもそも提出されていなかった
のだから、もちろんそんな事実は
なかった。