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【第17話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…

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【第16話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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【第1話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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本編

彼ばかりか、女性と男の子の

名前まで書いてあるそれ。

どこからどう見ても「家族」を

示す書き方だ。

 

大きく深呼吸し、ドア横の

インターフォンを鳴らす。

時刻は日曜日の午後6時。

いわゆる夕食時だ。

ドアの隙間から、カレーライス

らしい匂いが漏れている。

 

ナオミ「はーい」

 

スカコ「恐れ入ります、

ご主人はご在宅ですか?

お預かりしていたものを

お返しに参りました」

 

ナオミ「ええと、

どちら様でしょうか」

 

スカコ「ご主人にお尋ね

いただければ、わかります。

スカコが伺いました。私の家に

置いてあるケイキさんの仕事道具や、

お着替えをお持ちしたと」

 

私は一気にそう言った。

しばらくの間が空き、

そして勢いよくドアが開いた。

真っ青な顔いろの若い女性が

姿を現し、その背後では

おろおろしているケイキ、

彼に抱っこされてしがみついている

幼児がぽかん顔をしていた。

 

ナオミ「あなたは!?」

 

スカコ「スカコです。

ケイキさんの妻、というか。

正確には、現地妻ですかね?」

 

ケイキ「お、おい」

 

ケイキは情けない顔をしていた。

もう魂がどこかに行ってしまったか

のような、抜け殻寸前の様子だ。

対するナオミ、つまり彼の正妻は、

真っ青から真っ赤に。