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【第16話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…

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【第15話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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【第1話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
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本編

手早く調べてみたら、

ざくざくと、出るわ出るわ。

幼児を育てている

シングルマザーとの浮気?

いやこれはもう、不倫状態と

言ってもいいんじゃないの?

そういうやり取りがずらずら現れた。

 

とっさにスマホで撮影し、

私はカバンを元に戻した。

その後は、家を飛び出して

コンビニに駆け込み、

ゲットした写真をプリントアウト。

 

物凄くうろたえながら、カヨコに

連絡して泣きついたのだった。

 

スカコ「ケイキが浮気している

かもしれないの!これ見て!

あの人の出張カバンから出てきたの、

おもちゃやファミレスのレシート!

年齢的に、キッズランドとか行くわけ

ない!でも入場記録はあるの!

カヨコ、どう思う!?」

 

カフェで落ち合って、証拠類を

見せつつ、私は彼女の意見を求めた。

できれば考えすぎだよと言って

欲しいって、心の中で祈りながら。

 

だけど。でも。

私も薄々ながら察していた

「浮気」について、カヨコは

思い切りよく指摘してきたのだった。

 

それから、私は週末を迎えた。

木曜、ケイキは午後11時に

帰ってきて、ばたばたと

慌ただしく出張の準備をし、

金曜朝に出て行った。

 

私はいつもと変りなく彼を送り出し、

いつも通りの週末を――

過ごさなかった。

 

一か月が経過した。

今、私はとあるアパートの前に

立っている。

201号室の表示と、

彼の名前が書かれている表札を

にらみながら。