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本編

いざ探してみると、どういうわけか、

クローゼットの奥というか。

下着類をしまっている

チェストの陰に隠すようにして、

カバンが置いてあった。

 

最近ではほぼ毎週使っているのに、

やけに分かりにくい、

出しづらい場所に収納してある。

 

これって彼の癖?

不思議に思いつつ、

カバンを取り出し、開けてみた。

 

その瞬間、息が止まる思いだった。

 

スカコ「何これ、おもちゃ?」

 

2~3歳の男の子が喜びそうな、

キャラクター商品の箱が入っていた。

手に取ってみる。どうも車の

おもちゃのようだ。

まだ開封されていない。

 

箱の説明書きを読むと、

本体を手で動かすと、

運転手になっているキャラが

動く仕組みらしい。

 

ついでにレシートも。複数枚あった。

さっと目を通すと、おもちゃ購入、

ファミレスでの食事会計、

小さい子向けのアミューズメント

パークに入場した形跡。

 

そういった情報が読み取れた。

どう見ても、幼児がいる

家庭の娯楽の記録としか思えない。

さらに、見た事がない

タブレットもあった。

 

起動させてみると、

あっさりホーム画面が浮き上がった。

パスワードもかけてない。