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【第１２話】興信所に夫の浮気調査を依頼「これは浮気じゃない…」夫の驚愕の正体とは…
前回の内容はこちら▼ １話から読みたい方はこちら▼ 本編 いざ暮らしが始まると、 彼は「俺は忙しい」という 自分の言葉通り、 しょっちゅう家をあけた。 具体的には、週の三日は 本社や前の支社に顔を出すといい、 朝早くから帰りは遅かった。 そ...
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2024.02.08
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2024.01.29
本編
ケイキ「ははは、スカコは
大手商社を買いかぶりすぎだよ。
言っただろう？
うちは会社の規模が大きいんだ、
すぐには整備しきれないんだよ。
大きいから、ネットワーク構築にも
時間がかかるし、テストも
慎重に何度も繰り返す。
いま俺が手掛けているのは、
そういうネットワーク関係の事だ。
基礎を作らなきゃ、
リモートしたくても動かないんだよ」
ケイキはすらすらと説明する。
そういうものか、と私も納得した。
確かに、うちみたいな
小さい会社なら、あっというま
かもしれないけれど、
何社も支社があるような
大手は、そんな気軽にネットワーク
整備ができないというのも、
一理あると感じた。
とはいえ、何だか
引っかかる気がする。
そんな違和感も確かにあったけれど、
私はあまり口うるさく
しないように心掛けた。
そして、彼が週末の
３泊４日出張に行くのを、
なるべく落ち着いて送り出していた。
さらに時間が経過、ついに
新婚一周年を迎えたある木曜日の夜。
翌日にいつもの出張を控え、
私は理解していると口では
言いつつ、心の中では
スカコ（また出張かぁ。
二週に一回から毎週になって、
どのくらい経つんだろう？
彼の仕事、いつ落ち着くんだろう？）
憂うつだった。
