【第１３話】浮気夫「ﾀﾋねばいいのにｗ」→本当にﾀﾋんでみた結果…

赤がよく映えるように

敢えて着た白い服も真っ赤。

下準備は完璧だったのに、

直前に計算外なことが

起こった。

ヒメコが死んでいる私を

一人で目撃して

しまったことだ。

どちらかというと

夫の方にこそ見せたかった

場面なのに。

ヒメコはパニックに

なりながら下着も付けずに

大慌てで洋服を着ると、

そのまま夫のあとを

追って家を出て

行ってしまった。

スカコ「……」

ぽつりと取り残される

死体役の私。そこに

？？？「…大丈夫？

顔色やばいよ？」

スカコ「寒い…助けて…」

ヒメコの悲鳴を聞き、

風呂場の窓から顔を

ほっこりのぞかせ、

私を心配しているのは

親友のカナミ。

カナミは私の協力者だ。

うちはアパートの

1階角部屋で、

風呂場の窓が庭に

面しているため、

カナミには窓の外で

待機してもらっていた。

実家に帰るふりをして

カナミの車で待機し、

夫が外出したのを

見計らって家の中に戻り、

風呂場で死体に

なりすまし、夫と

ヒメコを待ち構えていた。