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【第3話】新婚旅行より○○を優先する汚嫁「忘れてた!一人で行って!」→俺は二度と旅行から帰らなかった結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 見せられた地図は、 びっくりするほどの好条件だった。 新興住宅街ってやつだな。 駅からバスで10分。しかも バス停まで徒歩3分。立地は抜群だ。 都心ほどではないにしても、 十分すぎる...
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【第1話】新婚旅行より○○を優先する汚嫁「忘れてた!一人で行って!」→俺は二度と旅行から帰らなかった結果…
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本編
表向きは納得したものの、
早い話が、俺の負担で娘のために
家を建てろという要望だ。
この当時、俺はもちろんリコと
添い遂げる気満々だったし、
結婚に新居探しはつきものだ。
せっかくなら新築一戸建てに
住みたいし、どうせなら立地条件が
いい場所、とも思った。
リコは、よく分からないけど、
いい家に住めるなら喜んで!
といったノリだった。
……まぁ、いいか。悪い話じゃない。
スカオ「そういう事なら、
ありがたく土地を使わせて頂きます」
嫁父「いやぁ、そうしてくれると
私も助かるよ」
後から聞いた話だが、
建築条件付きというのが、
ある意味でネックだったようだ。
その名称の通り、土地の売買には
「将来的にこの土地へ、指定の
工務店が家を建てます」という
条件がついている。
どうやら例の流行病で、
多少の猶予はあったものの、
そろそろ家を建ててくれという、
業者からのお願いが
舞い込んでいたらしい。
それもあって急がされた
というわけだ。
スカオ「というわけで、
新居は君のお父さんが譲ってくれた
土地に、俺名義で家を建てる事に
なった。
今更なんだけど、大丈夫、だよね?」
リコ「もちろんよー!
新築に住めるんでしょー!?
嬉しい!」
リコもノリノリだった。
彼女は、裕福な実家に一人娘として
生まれたせいか、良くも悪くも
お嬢様気質な女性だ。
まぁ、そういうほんわかしている
ところ、俺は結構好きなんだよな。