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本編

つまりこういう事だった。

義妹は独身主義をやめ、

結婚を決意。

相手は富裕層の男性だという。

だったら全てを任せれば

いいところだが、

ツヨキは見栄を張りたいのか

何なのか、この家を

新婚夫婦に提供したいのだ。

義母と一時別居したのも、

私に家具家電を用意させたのも、

義妹に贈る準備のため。

ついでに、広い一軒家に

少しの間でも住んで、

家主気分を満喫したかった、と。

 

スカ子「冗談じゃない!」

 

我慢の限界を突破して、

私は怒鳴った。

 

スカ子「私の実家を何だと

思ってるのよ!

しかも、私に家の

調度品を用意させるなんて!

自力でやる事でしょう!

妻頼みで、いいとこ取りだけ

したいっていうの!?」

 

ツヨキ「誰に向かって

口をきいてるんだ!」

 

ツヨキも怒鳴り返して来た。

 

ツヨキ「離婚したいのか?

え?どうなんだ?」

 

スカ子「したいと言ったら

どうなるの?」

 

ツヨキ「離婚だ!

妹に家を譲って、

明日中に出て行け!」

 

私が聞き返した瞬間、夫も

怒りを爆発させたようだった。

大声で怒鳴り、

その勢いで家を出て行った。