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【スカッとする話】1500万の純金細工をママ友の子供が破壊→ママ友「子供のやったことよw」【第11話】

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本編

カネト「やめなさい!

それはおもちゃとは違う!

合体なんかできないんだよ!」

 

シュン「あれ? 

曲がっちゃった」

 

えええっ!私は飛び上がった。

24K、つまり純金は

とても柔らかい。

本来は細工に向かないくらい、

少しの力であっさり形を

変えてしまう。

また酸化にも弱く、

すぐ変色する。

だから、アクセサリーなどに

加工する場合は、銀や銅を混ぜて

硬度を高めるのがほとんどだ。

24Kの歴史的細工物とは、

加工しづらさと維持の

難しさから、たいへん

貴重な品物なのだった。

それをあんなに無造作に、

しかも合体と称してぶつけ

合わせたら、どうなるか。

曲がるどころではない、

竜の髭やうろこといった、

小さな加工パーツなんかどこかに

吹っ飛んでいるかもしれない。

 

とんでもない状況なのだが、

肝心のママといえば、

笑って眺めている。

本当に、価値を知らない!?

 

アスカ「イツコさん!

笑ってる場合じゃありません、

息子さんを止めてください!」

 

イツコ「えぇ?

ああなっちゃったら、親の私が

何を言っても聞かないわよ?

放っておきなよ、

どうせすぐ飽きるから」

 

アスカ「寝ぼけるん

じゃないわ!」

 

思わず、声を荒げた。

もうお客様の手前とか、

そんなきれいごとを言って

いられる余裕はなかった。

 

アスカ「あんた、弁償できるの?

あれは純金製の細工物で、

江戸中期の作品よ?もちろん、

作者はこの世にいない。

あれを修復できる細工師も

日本に2~3人、いるかどうか」