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【第11話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 どこから見ても目をそらしたく なるような、何というか。 もはや共感性羞恥を感じる レベルの、分かりやすい 半グレ系男性がいた。 その横には、やっぱりキンキラ頭、 というかいわゆる「プ...
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【第1話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
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本編
とか何とか、場違いな事を
考えていたら、
男女は調子に乗ったのか、
土下座での謝罪を要求し始めた。
だから待って!
何で、ぶつけられた方が、
土下座させられるの!?
クミコ「あ、あなた!」
タクマ「こっち来ないで。
いいんだ、土下座で納まるなら」
タクマは平然と道に膝をついた。
そして、手をついて深々と頭を
さげた。額がアスファルトに
当たっているのが、
横から見てわかった。
ふふんという、勝ち誇った
笑いが聞こえた。
タクマ「申し訳ございませんでした」
タイゴ「謝ったな!?
おまえ、自分の責任を認めたよな、
いま謝ったのが証拠だ!
おいリマ、動画撮ったか?」
リマ「もちろん!謝ったもんね?
だったら次は、何が必要か
分かるよねえ?」
タクマ「修理費用の請求ですか」
タイゴ「あったりまえじゃん。
俺の車、いい車なんだぜ?
しかも納品したての新車ときてる。
おじゃんにしやがってよぉ」
タクマ「なら、修理費用の
見積もりを取らないと。
あ、そうだ。その前に、
警察と保険会社に連絡を」
タイゴ「とろ臭ぇ事
言ってんじゃねえよ!
そんなの面倒になるだろうが!
保険屋だって、どうせ支払い
渋るに決まってるんだよ、
時間がもったいねえ。
とりあえず5だな」