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【スカッとする話】ゲーセンでキチママがクレーンゲームの中に潜り込む→抜けなくなってしまった結果…【第13話】

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本編

さすがに肩で引っ掛かるでしょ…

と思いながら黙って見ていると、

上手に身を捩りながら意外にも

すんなりと入っていき、

そのまま少しずつ奥へ奥へと

体を入れ進めていくのです……。

 

(!!!!!!!!!!)

 

私は言葉を失いました……

“泥棒は、人間がとても入れそうに

ないような小さな窓からでも

侵入するものだ”

そんな言葉が頭に浮かびました。

 

(本当だ…人って、やろうと思えば

何でも出来るんだ……)

 

(え?私、もしかして

ちょっと感動してる?)

 

(もしもこのままAがクレーンゲーム

の中に入っていって、ガラス部分に

顔を出したら、拍手してあげよう…)

 

そんな事をボンヤリ考えていると、

Aの声が、かすかに聞こえてきました

 

A「誰か〜!誰か〜!助けて〜!!」

 

(あ…やっぱり、詰まっちゃった?)

 

人間には限界があった…

クレーンゲームからニョッキリと

出ている下半身。まさに

“進退極まった”とはこのことです。

 

(そうだよね〜。取り出し口って

中でカーブしてるもんね〜。

小さな子供でも入れないよね〜…)

 

私達スタッフは、

お互いに顔を見合わせて苦笑いを

浮かべ、包囲網を解いて

クレーンゲームの前に集まりました。

 

「これって……警察?救急車?」

 

誰かが言いました。

 

A「ちょっと!!そこに誰か

いるの!?いるんでしょ!!

声聞こえたわよ!!」

 

上司「はい…まぁ…。いますけど…」

 

A「さっきから助けてって

言ってんだけど!!

早くどうにかしなさいよ!!」

 

Aは暴れ出しました。とは言え、

上半身はクレーンゲームに

挟まれているので、

足をバタバタさせるのが精一杯。

怒鳴り声もクレーンゲームの中から

なので、くぐもって聞こえるため、

全く迫力がありません。

今までに比べたら可愛いものです。