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本編
友人「え?あれ、誰?」
友人「もしかして、
赤ちゃん抱っこしてる?」
友人「スカオの事見てるよね、
あの女性」
みんなヒソヒソ、ざわざわ。
俺は、記憶にくっきり残っている
彼女、マスミの名前を思わず
口走った……と思いきや。
スカオ「今更何の用だ、
結婚詐欺師が!」
滑ったね、口が。
そりゃもう、綺麗につるっと。
周囲の全員もフリーズ
してしまった。
何で、門の外にたたずむ赤ちゃん
連れの女性を結婚詐欺師呼ばわり
するはめになったのか。
話は一年前にさかのぼる。
年齢=独身歴。
そんな不名誉な記録更新を、
望んだ覚えもないのに着々と
重ねていたのが、当時の俺だ。
とにかくモテない。
人生最初にして最後の
モテモテエピソードといえば、
保育園時代の事だ。
女の子「スカオ君、パパ役ねー」
女の子「違うのー!スカオ君は、
こっちでパパ役するのー!」
園児には大いにモテたっけなぁ。
いやまぁ、俺は今もそうなんだが、
昔から体形ががりひょろで小柄。
ちょっと大柄な男子は活発で、
小学生以降になれば、
そういうタイプが女子に
モテモテだったわけだが…