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【第2話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
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【第1話】結婚式で新婦に顔面ケーキをする新郎友人→新郎は爆笑し…
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本編
ケンゴはいつも明るく、
仕事の愚痴も自分は言わないけれど、
私の話は笑顔で聞いてくれる、
優しい人。
ただし、たまに態度が
乱暴な時もあった。
ケンゴ「実は俺、高校時代は
ヤンチャ系だったんだ」
スカミ「あ、そうなんだ」
ケンゴ「今でも、ちょっとだけ
昔の名残が出ちゃうんだよな。
頑張って直してるところ」
あっけらかんと、
カミングアウトして来たっけ。
あの時に感じた軽い違和感を、
付き合い始めの勢いに任せて
私は無視してしまった。
スカミ(大丈夫、ケンゴは
学生の頃のノリからは卒業してる。
ちょっとだけ、まだ癖が
直ってないだけ。社会人なんだし、
もうすぐ悪い癖は直るはず)
こんな風に自分へ言い聞かせていた。
私は見守って、
口を出さないようにしよう。
それが、大人の女性ってものよね。
……後から思えば、アホか!
と自分を叱りたくなる。
大人の女性はこうあるべきだと、
思い込みすぎてしまっていた。
すっかり舞い上がっていた私は、
テンションも高く、
ケンゴと一年半付き合った。
そして、高級感たっぷりの
フレンチレストランで、
夢のディナー、高台公園に移動からの
ケンゴ「スカミ、結婚しよう。
愛してる」
シンプルで、ストレートな
プロポーズを受けた。
ほとんど何も考えず
スカミ「はい!」
私もシンプルイズベストな
答えを返したのだった。