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【第4話】天才の姉だけ溺愛する両親→発達障害の私は犬小屋に放置され…

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【第3話】天才の姉だけ溺愛する両親→発達障害の私は犬小屋に放置され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ノートのチェックでは先生に 担任「もっときれいに 書きうつそうね」 と、何度も注意された。 それは母にも伝わったらしく、いつも 母「恥をかかせるんじゃないよ、 このグズが!」 叱られ...

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【第1話】天才の姉だけ溺愛する両親→発達障害の私は犬小屋に放置され…
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本編

マヤ「お母さん!

今日ね、塾でミニテストがあったの。

私、何位だったと思う?」

 

母「そんなの一位に

決まってるでしょう、マヤちゃん」

 

マヤ「当ったりー!

満点で一位だったよぉ」

 

父「さすがマヤだ、よくやった」

 

姉がテスト用紙を両親に見せて、

得意げな笑みを浮かべる。

両親は大はしゃぎで、競うように

姉をもてはやし、ほめちぎる。

その様子を、私はリビングに

設置された犬用ケージに閉じ込め

られた格好で、黙って眺める。

すると、三人がこちらを見るのだ。

 

マヤ「誰かさんは、どうして

100点どころか、

10点も取れないのかなぁ?」

 

母「ほんとよ。せめて一桁の

点数を見せなさいっての。

いつも0点ばっかり」

 

父「ここまで勉強が出来ないのは、

逆に才能だな。世の中で

一番いらない才能だが」

 

口々にそう言っては、大声で笑う。

面白がるのは姉、憎しみの

こもった目で睨んでくるのは母、

見下してバカにするのは父。

三人の様子は、それぞれ微妙に違う。

私は何も言えない。

うっかり何か言えば、

昼のように、また母が

●力を振るってくるだろう。

 

父は手をあげたりはしない、

でも私が母に殴られたり

蹴られたりしている様子を、

ビールを飲みながら眺めている。

 

姉はにやにやして、

私がどんなに泣き叫んでも、

絶対に助けてはくれない。

むしろ私が倒れ込み、えずくと、

嬉しそうな笑い声をあげる始末だ。