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本編

そんなこんなの中、

幼稚園で毎年恒例のバザーが行われた。

 

 

未使用のタオルや洗剤などの日用品や、

ママ友のハンドメイド作品が並ぶ中、

私も、著作権フリーの生地を使い、

子供用のバッグやポシェット、

ポケットティッシュケースなどを作って出品した。

 

 

するとバザー開始直後、

目ぼしい物をいち早くゲットしにやって来たユキが、

わざわざ私のブースに立ち寄って、

嫌味爆弾を炸裂させてきたのだった…

 

 

ユキ「あら〜!アスカさん、お得意の手作り商品?ww

だけど…まだ全然売れてないみたいじゃな〜い!ww」

アスカ「えぇ… まだ始まって10分も経ってないですから…」

 

 

ユキ「え!? なにこれ、高っか!!

100均で売ってそうな物なのに、

こんな値段で売れると思ってるの?ww」

 

 

ママ友「ちょっとユキさん! 

100均だなんて失礼でしょ!

クオリティーが全く違うし! 

 

 

可愛い、欲しいって評判なのよ!

値段だって、ちっとも高くないわよ!!」

 

 

ユキ「えぇ〜? そう〜? 

こんなんじゃ絶対売れ残るわよ〜!ww

売れ残って困るようなら、

私がもらってあげてもいいけど〜?ww」

 

 

「ま、せいぜい頑張って!ww」

と高笑いしながら去って行くユキに、

周りのママ友たちは、

私以上にプリプリと怒りながら、

 

 

「気にしなくていいわよ!絶対売れるから!」

と励ましてくれた。

ユキの言葉に少し気弱になってしまったものの、

そんな心配をよそに、

 

 

その後、私の商品は大好評を博して続々と売れていき、

お昼頃には、もう残りわずかとなっていた。