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本編

ユキ「ねえアスカさん…だっけ? 

あなた、手芸が得意なのよね?

あの、夢の国のキャラクターのバッグ、

買うと結構高いじゃない?

 

 

手作りだったら安く出来るもんね! 

考えたわね!

よかったら、うちのメイの分も

作ってくれない?」

 

 

(なにこの人… 褒めてるっていうより、

バカにしてる?

安く済ませる為に手作りしてるんじゃないのに!

 

 

我が子の喜ぶ顔が見たいから、

愛情込めて、アイデア練って作ってるのに!

 

 

そんな言い方されて、

「わかった〜!作るね〜!」

ってなるわけ無いじゃん!!

 

 

こちとら、作りたい物が

沢山あってヒマじゃないんだよ!)

 

 

アスカ「夢の国のキャラクターは… 

特に著作権に厳しいんですよ。

自分の家庭内で作るのは大丈夫ですけど、

売ったり譲ったりするのはダメなんです。

 

 

アイロン接着のフェルトのアップリケとかなら、

そんなに難しくないので、

ご自分で作ってあげるのはどうですか? 

その方が、お子さんも喜ぶと思いますよ?」

 

 

ユキ「ダメダメ!私には無理よー! 

そんなヒマも無いし。

だから頼んでるんじゃないの!

 

 

著作権って言ったって、

私1人に譲るだけならバレないでしょ?

ねえ、お願い!!作ってよ!! 

時間がある時でいいから!!」

 

 

やんわり断ってもしつこく食い下がってくるユキを、

「いや〜… ちょっと無理かも〜…」と笑顔でかわし、

 

 

(もし1つでも作ったら、

絶対次々と頼んでくるに決まってるんだから!

絶対に作んない!!)

と、私は心に決めたのだった。