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本編

アスカ「ユキさんとメイちゃん、

もうすぐ夢の国に行くって本当?」

 

 

ユキ「えっ…… 誰から聞いたの?

ま、まぁ… その予定なんだけど… 

それがどうしたって言うのよ?」

 

 

アスカ「あのさ… この前のランチ会の時に、

サクラが持ってた夢の国のチケットの事なんだけど…」

 

 

そう言い始めた途端、ユキは突然、

 

 

ユキ「ちょっと急用を思い出したの!! 

悪いけどもう行くわ!」

メイ!! さっさと帰るよ!!」

 

 

そう言うと、メイちゃんの手を引っ張り、

つんのめるメイちゃんを気遣う事なく

早足で歩いて行ってしまった。

 

 

(もう、怪しさ指数MAXじゃん!!

無理無理無理!!

あのチケットじゃ無理だから!!)

 

 

アスカ「ユキさん、ちょっと待って! 

サクラの持ってたチケットは期限切れなのよー!」

 

 

私が止めるのも聞かず、ユキはまるで競歩のように

せかせかと歩き去ってしまったのだった…

 

 

(ダメだこりゃ… 私の声、

届いていないよ… もう… 仕方ないな…

万が一、あの期限切れチケットで

行くつもりだとしても、私の責任じゃないからね!)

 

 

それから数日後……

案の定、ユキが娘のチケットを

盗んだ犯人だったことや、

 

 

そのチケットを使おうとして、

夢の国のゲートで大騒動を起こしたことなどを、

私は思いもよらない方法で、

知らされることになるのだった…