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本編

(でも!私はこれから徐々に知っていくんだから!

それが楽しみなんだから!

あなたに教えて頂かなくても結・構・で・す!!!)

 

 

ダイキは、私に対するアカネの嫌味や

マウンティングに全く気付いていないようで、

アカネの言動について相談しても、

「考え過ぎ」だとか、「そんなに悪く取らないでやってよ!」などと、

逆に私がたしなめられてしまう有様で…

 

 

長年の間、アカネを『無邪気に甘えてくる可愛いやつ』

だと思い込んでいるダイキは、

アカネから頼まれると、どうも断れないらしく、

 

 

たとえ私との先約があっても、

「泣き付かれちゃって…」などと言って、

アカネの方に行ってしまう事さえあった。

 

 

私はダイキに憤りと不満を覚えながら、

それでも不思議と、アカネに略奪愛をされる心配は

無いような気がしていた。

 

 

2人の関係性を脇で見ていた私は、

どうもアカネは、ダイキの事が好きなわけではなくて、

“自分の意のままになる持ちそれは、

 

 

(ダイキが本当に愛しているのは、アカネより私!)とか、

そんな自信があった訳ではなく、

(アカネは、私からダイキを奪って付き合いたいとは

思っていないんじゃないかな…)と感じていたからだ。

“自分の意のままになる持ち駒” のように

考えているのではないかと感じていたのだ。