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本編

アカネ「えぇ〜っ?私なんかがやっていいの〜? 

2人の結婚式なのに〜!」

ダイキ「いいからいいから! 記念だからさ!」

 

 

ダイキは私を横に押しのけ、

アカネとニコニコ笑い合いながら、

リボンと造花で飾られた

大きなナイフを手にとったかと思うと、

周りが制止する間もなく、

 

 

そのまま「せーの!」と2人で声を合わせ、

ケーキにナイフを入れてしまったのだった!!!

 

 

シーーーン……と静まり返る場内をよそに、

ダイキとアカネは楽しそうに見つめ合っていたかと思うと、

周囲を取り囲む人達に向かって、

 

 

アカネ「あ、写真! 

どんどん撮っちゃってくださ〜い♪」

ダイキ「ホラ、お前らも! 

ボーッとしてないで、ジャンジャン撮ってくれよ!」

 

 

と、満面の笑みを向けたのだった…

(なにこの茶番… これって誰の結婚式なわけ…???)

ついさっきまで、溢れる幸せに

包まれていた私の心は一瞬で凍りつき、

気分は奈落の底へと急降下していった。

 

 

(どうして… ダイキの横に立っているのが

私じゃなくて、アカネなの…??

『記念だから』って…

私とやるから記念になるんじゃないの?!)