※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第11話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫

前回の内容はこちら▼

【第10話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 レイジ「スカコさあ、 なんかだらしなくなったよね。 太りすぎじゃね?」 スカコ「太ったんじゃないの。 赤ちゃんが育てば、 そりゃ体型も変化するわよ」 レイジ「でもさー、 食ってばかり...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
こちらもおすすめ▼ 本編 スカコ「待って、レイジ! お願い話を聞いて、 本当に緊急事態なの! お腹が……痛い、赤ちゃんが! 赤ちゃんが!!」 私は、薄れていく意識の中で、 それでも全力を振り絞った。 スマホに呼び掛けて、 外出している夫レイ...

本編

本当に、事あるごとに

いらいらしたものだった。

それが原因かは不明だけれど、

検診でもいろいろ言われるように

なり、不安がつのっていった。

体調が悪い、腰が痛い。気持ち悪い。

 

何度もレイジに伝えたけれど、

この頃には冷淡さに拍車がかかり、

仮病扱いされるように

なってしまった。

 

レイジ「母さんにも、会社のみんな

にも聞いたけど、妊娠後期だろう?

とっくに安定していて、

そんなにトラブル起きないって

いうんだよな。スカコ、いつから

構ってちゃんになった?」

 

スカコ「構ってちゃんじゃないのよ。

本当に腰が痛いし、お腹も張るの」

 

レイジ「気のせいじゃないのか。

それか、仮病だったりして」

 

こんな感じで、体の不調を訴えても、

軽くかわされていた。

そして、ついに9ヶ月。

よたよたしながらも、何とか順調

ですと検診で言われた、その翌日だ。

 

私のお腹に激痛が走った。

今までも、お腹の張りは

良くあったし、ちょくちょく

軽い痛みも感じていた。

しかし、今回はそんなレベル

じゃなかった。

 

目の前が暗転して、体から

一気に力が抜けていき、

床にペタンと座り込んでしまった。

 

ただごとじゃない!

そう思ったというか、危険を

直感したのは、目の前にみるみる

真っ赤な液体が広がり始めたから。

 

下腹部が生暖かい、嫌な感覚に

襲われたと感じたのと、

ほぼ同じタイミングだった。