前回の内容はこちら▼
【第3話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 私はスカコ。25歳の 兼業主婦で、2年前に結婚した。 夫レイジは同僚、 いわゆる社内結婚だ。婚約時代から レイジ「俺は子供好きでさぁ。 5人くらい欲しい」 スカコ「5人!? 5人はち...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
こちらもおすすめ▼ 本編 スカコ「待って、レイジ! お願い話を聞いて、 本当に緊急事態なの! お腹が……痛い、赤ちゃんが! 赤ちゃんが!!」 私は、薄れていく意識の中で、 それでも全力を振り絞った。 スマホに呼び掛けて、 外出している夫レイ...
本編
レイジ「俺、最初から
子供好きだって言ってたよね?」
スカコ「分かってるよ。
そういうところも好きなの。
私も、なるべく20代で
産んでおきたいし」
レイジ「だったら」
スカコ「うん、だから
ちょっと待ってて。
調整するから。ね?」
この辺から、少しかみ合わない
ような気がし始めてきた。
結婚前にも似たような話は
したはずなんだけどなぁ。
レイジ、忘れちゃった?
それとも子供が欲しすぎて、
私の話をあんまり聞いていなかった?
もやもやを抱えた。
そのうえ、義母がまた、
孫を連呼する人だった。
ことある事に
義母「スカコさん、結婚したからには
仕事第一なんて許さないわよ。
孫を産んでちょうだい」
とか
義母「何なら、結婚する前にでも
子供を作ってよかったのに」
とか。嫁を孫製造機と間違ってない?
会うたびに気分が悪くなったもの
だった。
そんな悩みを打ち明けても、
レイジはあまり私に
寄り添ってくれない。
どちらかといえば、
義母に同調する様子だった。
レイジ「俺だって子供欲しいもん、
母さんの気持ちはよく分かるよ。
スカコ、仕事の調整がとか言ってた
けど、それっていつ完了するわけ?
もうそろそろいいだろう?」