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本編
椅子の背にもたれ、
天を仰いでふんぞり返るキノシタ…
これまで散々我慢してきた私も、
これには流石に堪忍袋の緒が切れた。
スカミ「はぁ〜っ!?
あなた、頭大丈夫?いやいや、
大丈夫なはずないわよね!こんなにも
仕事が出来ないんだものね!ww
あなたの売り上げがどうとか、
客には全く関係無いことなの!
お給料もらってんだから、
売り上げに関係なくても
仕事はちゃんとこなしなさいよ!
私利私欲を態度に出すのは
やめてちょうだい!
だいたい、客に何度も
間違いを指摘されるなんて、
店員として失格よ!これまでず〜っと
いい加減な仕事をしてきた、
その結果の今なんじゃないの?
お給料を上げたいなら、
もっと仕事の知識をつけて、
接客態度も改めなさいよ!
今みたいな仕事っぷりを続けるなら、
これから先もず〜っと
安月給のままよ!」
思っていた事を全部
ぶちまけてしまった……
『やっちまった感』は無きにしも
非ずだったが、ココロ晴れ晴れ、
スッキリサッパリ!だった…
キノシタは図星を突かれたと見えて、
顔を真っ赤にしてブルブル
震えながら、何も言い返せない
ようだった。
(わわ。茹でダコみたいに
真っ赤っ赤!大丈夫?
血管切れてない?ww)
店内は水を打ったように静まり返り、
全員がこちらに注目している
ようだった。
(あ〜…皆さん、ごめんなさい
ねぇ〜!ビックリさせちゃって…
さて…どうやって収集つけようか…
さっきの店長さん、
また来てくんないかな〜…)
その時、静寂を切り裂いて、
入り口の方から謎の男の
怒声が響いた。
謎の男「おいっ!!キノシタって
野郎はどこだ!?先月、俺の婆ちゃん
にスマホを契約させたキノシタ!!
出て来いやー!!!」
(キノシタなら、ここに居ますけど?
何やらかした??キノシタ、
何やらかしたの??ワクワク…)
スカミ「あ、キノシタさんでしたら、
こちらにいらっしゃいますよ?
ほら、こっちこっち!
こっちで〜す♪」