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【第9話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 私は驚きと落胆を隠しきれず、 一瞬別の担当者を希望しようかと 考えたが、 何も悪いことはしていないのに、 どうして私が避けなきゃ ならないのか? キノシタの間違いを指摘する チャンス...
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
キノシタ「いやいや、
そんな嘘を言ってもムダですよ!
契約者本人でないと
解約できません!!
本人を連れて来て下さいよ!
こんな紙切れで解約できるなんて、
聞いたこと無いですよ!!」
私が嘘を言っていると決めつけて、
調べ直そうともせずに
突っかかってくるキノシタ。
(こうなったら…やるしかないか…)
私としては出来れば避けたかった
手段だが、仕方ない。
私はバッグの中から、ゆっくりと
“あるもの”を取り出した。
それを丁寧に机の上に置くと、
キノシタはそれが何か知らないのか、
怪訝そうに眺めながら尋ねた。
キノシタ「え…何ですか?コレ…」
もしかしたらとは思っていたが、
本当に知らないとは…若いとは言え、
浅学にも程が有る。
私は、頭の上に?マークを
浮かべているキノシタに向かって、
こう告げた。
スカミ「分からないですか?
お骨ですよ。私の母の骨。
あなた、言いましたよね?
『骨を持って来い』って。
こんな風に見せ物みたいに
扱うのは凄く嫌でしたけど、
言われた通りに持って来ましたよ!
どうです?これで満足ですか??」
まさか骨だと思っていなかったらしい
キノシタは、「ヒーッ!!」と
声をあげて飛び退き、
真っ青になったかと思うと、
ブルブルと震え出した。