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本編
緊急事態だ、
叱られても構わない。
腹を括って車で会社に向かった。
慌ただしく来客スペースに
車を止めて、
俺はオフィスへと走った。
幸い、玄関は開いていた。
オフィスも、ありがたい事に
ドアロックが外されている。
実は、こんな時間に来ても、
オフィスが空いてなくて
入れない可能性があった。
そこまで気が回っていなかった。
スカ太郎「へぇ、
もう鍵が開いてるんだ」
ちょっと意外だったので、
思わず独り言をつぶやいた時だ。
後ろから肩を叩かれた。
飛び上がりそうになった。
誰だ!?
振り向いた俺は、
こんな早い時間に出社している
人物を目の当たりにした。
え?もう来てるんだ!?
先方も驚いた様子で、
どうしたと聞かれた。
簡単に事情を話し、急ぐのでと
断りを入れてオフィスに入る。
そこからは、我ながら猛烈な
スピードだったと感心する
勢いで、必要な指示をメモにし、
ばたばたとやるべき事を
こなした。
急いで病院に戻りたかった。
少なくとも今日は、
何とか他の社員にカバーして
もらえるように手を打ってから、
俺はまた病院へ引き返した。