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【スカッとする話】祖父が残したボロボロの店に妹を溺愛する両親は「お前はあそこに住みなさいw」私「え!本当にいいの?」両親「は?」→結果【第5話】

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【スカッとする話】祖父が残したボロボロの店に妹を溺愛する両親は「お前はあそこに住みなさいw」私「え!本当にいいの?」両親「は?」→結果【第4話】
前回の内容はこちら▼ 本編 父「物好きなやつだな」 母「あんなあばら家が 欲しいのかねえ」 エネ子「ばっかみたい」 何て言われてもいい。 あそこは、心の拠り所だった。 譲られるなら、 こんな嬉しい事は無い。 さっそく、名義変更...

本編

閉店中の看板を出しておいた

はずなのに、ドアベルが鳴ったので、

驚いて事務スペースから

顔を出すと、来客が二名いた。

身なりの良い、70代前半の

老紳士といった男性と、

私より少し年上くらいの男性だ。

紳士の方は、かぶっていた

帽子を脱いで、私へ丁寧に頭を下げた。

 

クロサキ「先生の

お孫さんですね?」

 

スカ美「先生?」

 

老紳士は、

祖父を知っているようだ。

しかも先生と呼んでいる。

そんな話は聞いた事が

無かったから、びっくりしてしまった。

 

クロサキ「はい。先日

亡くなられたと聞き、残念です。

私はクロサキと申します。

隣は孫のナオト。

美術商をしております」

 

金で縁取られた

りっぱな名刺が出された。

なんと、フランス!

パリに事務所があるという。

こんな人と知り合いだったなんて。

 

クロサキ「私がフランスで

成功したのも、先生の

ご指導のおかげです。

近くまで来たものですから、

ご挨拶をと思いまして」

 

スカ美「ありがとうございます」

 

温厚な老紳士風のクロサキさんは、

画廊を見渡して、祖父の

コレクションを眺めながら…