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本編

どうしても許せなくて、

出勤間際の忙しい時間だったけど、

夫を捕まえたのだ。

 

 

アスカ「明日だよ!?

運動会、もう明日に迫ってるの!

 

 

週明けの打ち合わせ資料を

作るのなら、今日を頑張れば

いけるでしょ?

 

 

最悪、日曜日に休日出勤する手も

あるじゃないの」

ヒサオ「おまえなぁ!

仕事なめてんのかよ、

やっぱりしょせんは主婦なんだな!

 

 

クライアントに提出する

資料なんだぞ、

そんな適当でいいと思うのか!?

ええ!?どうなんだ、おい!」

 

 

ヒサオはひどく興奮して、

ぎゃあぎゃあと喚きたてた。

だんだん自分自身をコントロール

できなくなってきたのだろうか。

 

 

最後はその道のプロ顔負けな勢いで、

凄んできた。

あまりの大声と品の無さ、そして怖い顔。

 

 

結婚したばかりの頃、

そして娘が生まれた時、

ヒサオは優しくて家族思いだった。

 

 

ふにゃふにゃ言ってる

新生児を抱っこしながら

 

 

ヒサオ「可愛いなぁ、

我が子は天使って本当なんだな」

 

 

目に涙を浮かべて感激していたのだ。