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【第26話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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本編
俺は会社に連絡し、
午後も休む旨を上司に伝えた。
上司は俺がまた病院に担ぎ込まれた
のではないかと心配してくれて
いたので、そうではない、
詳しくはまた明日報告すると
告げて電話を切った。
俺は午前中、
半休の電話をかけた時には、
午後からと言わず、探偵の報告を
聞いた後すぐ会社に行くつもり
だった自分を滑稽に思った。
(俺はなんて呑気だったんだ…)
帰宅すると同時にエミコは、
待ち受けていた警察に取り囲まれ、
警察署へと連行された。
エミコは最初しらばっくれていた
ものの、数々の証拠を見せられると、
素直に犯行を認めたらしい。
エミコは逮捕された。
俺は弁護士に依頼し、一度も
エミコに会う事なく離婚が成立した。
そうそう、最後に残った謎、
『トリカブト風呂に入った俺が
死にかけた時、エミコはどうして
救急車を呼んだのか?』
についても、エミコの証言から
答えが出た。
あの時、ついにトリカブトを使って
俺を●そうと実行に及んだエミコは、
さすがに恐ろしくなり、
リビングで震えていたそうだ。
風呂場で静かに死んでくれると
思っていた俺から、
給湯器の通話機能を通じて、
何度も何度もしつこく救急車を
呼ぶように言われ、エミコは
パニックになってしまったそうだ。
何とか俺を黙らせたい一心で、
思わず救急車を呼んでしまった
らしい。