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【第20話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…

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【第19話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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【第1話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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本編

俺は、全ての謎を解明し、

自分自身を納得させたかった。

エミコを警察に突き出す前に、

どうしても、エミコの動機や

目的を突き止めずには

いられなかったのだ……

 

街を散々歩き回った後、

俺は偶然見つけた

1つの看板の前で足を止めた。

看板には、『探偵事務所』

と書かれていた…

 

勢いに任せて飛び込んだ俺は、

初対面の探偵相手に、これまでの

経緯を洗いざらいぶちまけた。

それまで誰にも話せずに、

1人で抱え込んでいた一切合切を

口に出せたお陰で、

俺は、ショック状態から、徐々に

落ち着きを取り戻していった…

 

黙って頷きながら俺の話を聞いていた

探偵は、話が終わるとこう言った。

 

探偵「つまり、あなたは奥様に

●されかけたので、

奥様の犯行動機と、目的を

調べて欲しい、という事ですね?」

 

俺はポカンとしてしまった。

たったそれだけで終わる事を、

俺は長々と悩み続け、

何十分も話し続けていたのだ…

 

俺は急に自分や、

自分に降りかかった一連の

出来事が馬鹿らしく思えてきて、

涙を流しながら笑い出してしまった。

 

一通り泣いて、笑った後、憑き物が

落ちたようにスッキリとした俺は、

探偵から料金等の説明を受け、

正式に調査を依頼した。

 

家に帰る道は、もはや暗くもなく、

気分も落ち込んではいなかった。

むしろ対戦相手との試合に赴くような

気分で、俺は両手で自分の頬を叩き、

気合いを入れ直した。