※このページでは広告主の依頼によりアフィリエイト広告を掲載しています。

【第5話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…

前回の内容はこちら▼

【第4話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 乾燥させたヨモギを、ティーバッグの ような不織布に詰めた市販品も多く 販売されていたし、 生のヨモギ若葉600gを、 2,000円という値段で 販売しているサイトもあった。 (えっ!...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
こちらもおすすめ▼ 本編 夫婦2人、仲良く幸せに 暮らしているつもりだった… そう…あの日までは… 俺の名前はスカオ。43歳。 大手製造会社の企画開発部門に 所属する、ごく普通のサラリーマン。 妻の名前はエミコ。41歳。 結婚前は介護士とし...

本編

(そうか…エミコ本人が

気に入ってるんだな…

だとしたら…エミコが飽きるまで、

当分ヨモギ風呂が続くのかもな…)

 

ヨモギ風呂がしばらく続いたある日、

俺がいつものように

仕事から帰って風呂に入ると、

湯船の底に、茶色いヒモのような

物が沈んでいた。

俺は一瞬、ミミズかムカデか、

何かそういった類の生き物かと

思ってギョッとしたが、

よく見ると、それは植物の根っこ

のようだった。改めて洗濯ネットの

中をよく見ると、同じような根っこが

何本か入っているのが見えた。

 

(ヨモギの根っこか…?洗濯ネットの

網目から出てきたのか…?

それにしても…ヨモギ風呂って、

葉っぱや茎だけじゃなく、

根っこまで入れるものなのか…?

最初は入ってなかったような

気がするけど…)

 

俺は首をかしげつつも、

しばらくすると、根っこの事は

すっかり忘れてしまったのだった。

頭と体を洗った後、根っこが沈む

湯船にそのまま浸かった。

 

目を閉じて、進行中のプロジェクトの

事をあれこれ考えていると、

急にめまいのようなものを感じた。

 

(あれ…??何だ!?おかしいぞ……

あぁ…気分が悪い……

突然どうしたんだろう……?)

 

俺は立ち上がって風呂から出ようと

するのだが、目が回っている上に

手足も痺れているようで、

思うように体を動かすことが

出来なかった。

体調異常のせいかパニックのせいか、

動悸が異常に激しくなっているのを

感じた。

 

叫んでエミコを呼ぼうとするも、

息が苦しく、どうやら舌も

しびれているようで、

上手く声が出なかった。