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本編
義父がコズエの横にやって来て、
優しく頭を撫でながら、
義父「平気平気!驚かせて
悪かったね〜。よしっ!お詫びに、
じいじがマクドナルド
ご馳走しちゃうぞ!何がいい?
ハッピーセットか?
今はどんなオマケが付いてるんだ?
じいじ、マクドナルド
久しぶりだな〜!ビッグマック
食べちゃおっかな〜♪」
と、おどけた口調で明るく
提案してくれたお陰で、
場の空気が一気に和んだ。
コズエも思わず、
「え…?じいじがビッグマック??」
とフフフと笑い出し、
私達は全員で微笑みながら頷き合い、
マクドナルドへと向かったのだった…
帰って来て、恐る恐る様子を伺うと、
どうやら義母は部屋に閉じこもった
まま、ふて寝を決め込んでいる
ようだった。
一応、サトシに声を
かけてもらったのだが、
サトシ「反応が無かったし、
しばらく放っておけば良いよ!」
とのことで、正直、義母がいない方が
全員気が楽なので、そのまま
そっとしておく事になった。
午後からは義父の提案で、デパートに
行こうかという話になったのだが、
ツバサ「オレは絵の続きを
しなくちゃならないから、
ついでに家でばあちゃんの様子を
伺っとくよ!
みんなはデパートに行ってきなよ!」
ツバサが居てくれるなら安心だと、
その他のメンバーでデパートに
買い物に行く事となった。
コズエは、大好きなK-POPアイドル風
のお洋服を、全身コーディネートで
義父に買ってもらい、大喜びだった。
午前中からお昼にかけて義母から
受けた悲しい仕打ちは、とりあえず
頭の中から消えてくれたようで、
私もサトシも少しホッとして、
またしても義父に感謝せずには
いられなかった。
デパ地下で食材を買い込んで
義実家に戻り、夕食の準備を整えて
義母に声をかけると、
義母はまだ仏頂ズラのまま黙り込んで
いたが、それでも私が準備した
夕食の粗探しは必須事項らしく、
検査でもするような感じで、テーブル
の上を細かくチェックしていた。