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【第8話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 警官A「じゃあ、そのバッグの中、 見せてくれる?」 急に馴れ馴れしい言葉遣いになった。 え?バッグ?レシートじゃなくて? スカミ「何でですか。 何も悪い事してないって、 言ってるじゃ...
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【第1話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
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本編
本物の警官だったとしたら、
彼らの態度は到底許されない
ものだから。
警官A「手帳?手帳を見たいの?
それで気が済むの?」
警官B「はい、どうぞ。
好きなだけ見ていいよ、
我々はあなたと違って、
やましい事は何もない。
堂々と見せてあげられる」
二人はにやにやから、
ニタニタという、さらに気持ち悪さが
パワーアップされた笑みを浮かべた。
私の目の前に、手帳が突き出された。
これが本物かどうか、
私にはすぐには分からない。
表紙と、その後の身分を示す
ページを見たとき、直感ながら
「嘘じゃなさそう」と感じた。
この連中、たちが悪い事に、
本物の警官なのだ!
警官A「我々も見せたんだから、
あなたも快くバッグの中を
見せてくれるよね?」
恐れていた事を言われた。
予想通り、しつこくされてしまった。
バッグを見せないとおさまりが
つかない雰囲気になったのだ。
スカミ「分かりました、どうぞ」
仕方がない。
プライバシー侵害だと言いたい
けれど、ここでこれ以上の抵抗を
しても、余計にしつこくなるだけだ。
気分は悪い、でも見せる方が
話は早く終わるに違いない。
私は何も悪い事を
していないのだから。