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【第4話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
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【第1話】感じの悪い警官に「窃盗の疑いでボディチェックだ!」と言われ…
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本編
私はオンラインのWEB画面を
そのままに、さくっと立ち上がった。
コンビニまでは、速足で歩いて
5分くらいだ。通りは広いし、
暗がりもない。大丈夫。そう思った。
ついでに、ソフトドリンクか
お茶も欲しいところだったし、
何ならおにぎりも食べたい。
食欲に支配された状態で、
私は気軽に家を出た。リビングから、
兄の声が聞こえてきた。
ああ、今日は金曜日だからね。
兄貴も独身で、週末は
よくご飯を食べにくる。
私は自分の部屋で、カオルや
マナミと飲み会していたから、
兄とは顔を合わせていなかった。
家を出ていくところを見られたら、
やっぱりうるさく言われる気がして、
私はさくっと靴をはき、
玄関から抜け出す。
夜風が、酔っぱらって熱くなった
顔を撫でつけて、気持ちよかった。
コンビニは、結構混んでいた。
いつものお気に入りを買いものカゴへ
放り込み、レジでちょっと
待たされて、それでも会計まで
10分くらいだった。
後は帰りを急ぐだけ。
昼の買い物と変わらない流れで、
私は店から家へと引き返す。
その時だった。
警官A「あー、あなた。
ちょっと待ってください」
スカミ「は?」
店を出て少し歩いたあたり、
住宅街にさしかかったところで、
私は前方から近づいてきていた
男性2人組のうちの、ひょろっと
背が高い方に声をかけられた。
制服を着ている、
見るからに警察官だった。
スカミ「え?あの、何でしょうか」