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【第18話】893「俺達○○組だぞ!」→俺の職業も893だと伝えると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 面倒臭そうにそう言った後、 親父は何か閃いたのか、 顎に手を当ててブツブツ言い始めた。 親父「いや待てよ…考えてみると… これは俺にとって、ビジネス チャンスかもしれんな…」 そう独...
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本編
チンピラ2人組は間髪入れずに
食いついたかと思うと、
早速ポケットから財布を出して
ひっくり返し、腕時計や
指輪やピアスを外し始めた。
親父「取れたて新鮮、愛情タップリの
野菜だからな!ちゃんと食べろよ?
そんで食べた後は、知り合いやら、
インターネットやらに、
『△△ファームの野菜は美味い!』
って、宣伝するんだぞ?」
黒ずくめ「△△ファーム様ですねっ!
かしこまりましたっ!!」
親父「お、おう……そのうち道の駅
でも販売する予定だからよ…」
柄シャツ「分かりましたっ!!
一生懸命宣伝させて頂きますっ!!」
親父が引くほどの勢いで、
狂った赤べこのように大きく
頷き続けるチンピラ2人組…
調子の良過ぎる2人を
信用できなかった俺は、
念の為に免許証や健康保険証を
出させ、写真に納めておいた。
(これ押さえときゃ、
悪評を広めたりはしないだろ…
落とし前にしちゃ額が
小さ過ぎるけど…親父が満足してる
みたいだし、まぁいいか!w)
こうしてようやく手打ちとなり、
段ボールを抱えた2人組は、
派手な車に乗り込んで、
そそくさと去って行ったのだった…
その後、親父の△△ファームは
順調なスタートを切り、
着実に規模を拡大させつつある。
今後は収穫した野菜の販売だけじゃ
なく、パスタソースなんかの
加工販売の計画もしてるし、
『集まれキッズ!農業体験ツアー』
なんて企画も動き始めたんだ。
もしかしたら本当に、あの間抜けな
チンピラ2人組が、一生懸命宣伝
してくれたお陰かも…なんてな!ww
信じるか、信じないかは、
あなた次第…ってコトで!w
完