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本編

父「ADHD!?

あれか。発達障害とかいう」

母「そうなんですって。

これ、治らないらしいわ」

 

 

父「何てことだ。

俺は、うちの親父が

変わり者だったから、

 

 

スカミが親父の真似を

してるのかと思ってた」

 

 

どうやら私はADHDといって、

一種の特性があるらしかった。

親もリリカも、

あからさまに私を

避けるようになった。

 

 

嫌いな「アレ」も

されなくなったから、

そこは良かったけど。

 

 

家族はみんな冷たい。

気持ちがずーんと重くなって、

私は学校で保健の先生に

話をする事にした。

 

 

先生くらいしか、

話を聞いてくれる人が

いなかったから。

 

 

保健医「そう、

ADHDって診断されたの」

 

 

スカミ「よく分かんないん

ですけど、病気ですか?

お医者さんは特性って

言ってたんです」

 

 

保健医「うん、

病気じゃないよ。

ADHDはね、

その人の個性なの。

 

 

他の人よりも、

ちょっとだけ心が忙しいの」

スカミ「心が忙しい?」

 

 

保健医「いろいろな事に

気持ちが向くの、

とっても活発にね。

 

 

だから忙しいのよ。

悪い事じゃないのね。

ただ忙しすぎると

 

 

疲れちゃって大変になるから、

お薬を飲むと楽になるかな。

スカミちゃん、お薬飲んでる?」