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本編

私の家は、割と広い。

庭があって、

ちょっと大きな家と、

 

 

離れっていうの?

小さな家がある。

小さい方は家というか、

小屋みたいな造りだけども。

 

 

確か、おじいちゃんは

そこに住んでいたはず。

おばあちゃんは知らない。

 

 

今でもそうなのだけど、

家に居づらいと思ったら、

私は昔おじいちゃんが

住んでいた小さい離れに

行っていた。

 

 

おじいちゃんは、

好きなだけ絵を

描かせてくれたっけ。

 

 

ぽわーんと、昔の楽しかった

思い出に浸っていたら、

頭を叩かれた。

痛いっ!

 

 

母「この子は!!

またぼんやりして、

こっちの話を全く聞いていない!!

 

 

親を馬鹿にするのも

いい加減にしなさいっ!

お父さんに言うからねっ」

 

 

あああ、またやらかしちゃった。

分かってたのに。

こうなるって分ってたのに、

私はどうしても集中できない。

 

 

特に、興味を持てない事には、

自分でもドン引きするくらい

集中力が続かない。

現に今だって。

 

 

リリカ「うわぁー、

お姉ちゃん全然ダメダメ

じゃーん。

 

 

何度も同じこと言われてるのに、

何でやらかすかなー?」

 

 

くすくす笑いから、

明らかにけらけら笑いに

変わっている。