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本編
アスカ「他にも、ヨコタ先生に
嫌われてるって感じる時があるの?」
ユイ「うん…あのね、授業中、答えが
分かった時に手をあげるでしょ?
ヨコタ先生、ユイだけ絶対に
当ててくれないの…
ユイ、いっつも手をあげてるのに…
今まで1回も当たったことないの…」
アスカ「えっ…1回も…?」
母親の私が言うのも何だが、
ユイは頭も良い方だし、答えが
分かれば積極的にアピールする
タイプだ。
(まだ2ヶ月とは言え…
1年生の最初は特に、意識的に
生徒全員を見るはずなのに…
本当に1回も当てられていないと
すると…もしかしたらユイの
言う通り、避けられてるのかも…)
アスカ「そうなのか〜…ん〜…
もしかしたら、ヨコタ先生、
ユイが賢いってこと分かってるんじゃ
ないかな?
だから、他の子にチャンスを
あげてるのかもしれないね…」
ユイ「ん〜…そうなのかなぁ〜…」
(くっ…苦しい…強引な言い訳
だけど、先生から嫌われてるなんて、
ユイに思って欲しくないし…)
アスカ「ユイはとっても良い子
なんだから、先生から嫌われちゃう
なんてこと、無いと思うん
だけどな〜。他にもヨコタ先生から
何かイヤなことされたり、
言われたりしたこと、あったの…?」
ユイ「うん…この前はね、
宿題のプリントをね、ユイだけ
もらえなかったの…
先生がお話ししながらみんなの席を
回って、一枚ずつプリントを
配ってたんだけどね、
ユイの机にだけ置いてくれなくて…
後から取りに行ったら、
『もう失くしたの?』って怒られて
隣の席のハルちゃんが、
『ユイちゃんプリント失くして
ないよ!先生が配るの
忘れてたんだよ!』
って言ってくれて、
後ろの席のレン君も、
『そうだよ!僕も見てたよ!』
って言ってくれて、それでやっと
プリントもらえたの…」
アスカ「そっか…お友達が
助けてくれて良かったね!
先生、プリントくれた時、
何か言ってた?謝ってくれた?」
ユイ「ううん…嫌そうな顔して、
黙ってた…」
アスカ「そっか…それは先生が
いけないよね…先生が間違って
怒ったんだから、ちゃんと謝って
欲しかったよね…」